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2010/06/25

こんなレンタルサーバーはイヤだ


最近のプロジェクトで使用したサーバーサービス「iCLUSTA」。
このサービスにはホントに悩まされました。

とにかく制約が多い。

通常ウチではサイトの構築するのに「Movable Type(MT)」を使用するのですが、まず必要となったのが「メモリー増設オプション」の購入。
いまどきMTやWordPressを使うケースなんて当たり前だし、契約しているサービスは最上位のグレードにもかかわらず、メモリー増設オプション(20MB)が必要なのだとか。
これを買わないと500エラーとか連発するらしい。
こんなのでお金とるのはセコすぎ。

そして、サーバーの標準サービスとして、MTの簡単セットアップができます!と謳っているにもかかわらず、サポートは一切なしだそうで。
こんなに特殊で制限の多いサーバー環境なのに、一切のサポートは拒否してるという...。

さらには、MTの現行バージョンMT5の動作保証もしないのだとか。
リリースされてからもう半年以上経ってますよ~ と言いたいけど、ダメなんだと。
しょうがないから、MT4.27をチョイス。(マニュアルには4.26とあったけど、さすがにそれは...)

そしてデータベース。

お客さんのサーバにはMySQL4が設定されてましたが、8月には使用できなくなるのだとか。
お客さんはこのことを認識してなかったようです。
いきなりDBが死んじゃったら、サイトがまったく見えなくなるところでした。
なので、MySQL5のDB環境をセットアップし、既存環境も含めて移行しました。

しかし、標準で提供されているDB管理ツールがひどいシロモノ。
機能がショボい、使いにくい。
しょうがないので、いつも使っている高機能な管理ユーティリティを導入する必要もあったり。

極めつけは、mysqldump が使えないということ。

まさかと思いつつ、サポートに電話してみたところ、mysqldump はユーザーによる実行はできません。だと。
そしてバックアップは、都度、手動で取ってください。だと。

いまどき手動管理しか出来ないサーバーがあるとは...
毎日使いにくい標準ツールにアクセスして、手動でバックアップを取れ、といってるわけです。
実はコレ以外にもいろんな技術的な制約があって、そのたびにワークアラウンドを考えて用意する必要がありました。

なによりヒドいのはサポートの対応。
判で押したような、できません回答と杓子定規な対応。
なにかあれば、お客様固有の環境ですし、とかお客様のデータには触れることができません、とかいって、対応する姿勢も、改善する姿勢もみせない。
つまりはサポートを放棄したがるん様子がアリアリと伝わってきます。

価格的にも性能的にも柔軟性の面でもまったくメリットのないサーバです。

とにかく制約とか妙な挙動とかが多すぎて、本来ならまったく必要のないような追加設定とか回避用の仕組みを開発したりとかが発生しまくり。
お客さんからお金もらえないような作業(= 持ち出し)がかなりありましたから。

これからは、たとえお客さんがこれを契約済でも、サーバの乗り換えを提案したいぐらい、使いたくないサービスでした。
もちろん新しいお客さんに推薦する可能性はゼロです。
##
それにしても、他社のサーバサービスの調査とか、ちゃんとやったほうがいいと思いますよ。

サーバの性能とか安定性なんてのは大前提で、さらに環境の柔軟性とかサポートの対応力とか、付加価値の部分でで差別化しようと各社努力してますからね。

と、こういうニュアンスのことをサポートにも伝えておきましたが、電話口の反応はノレンに腕押しな雰囲気。
ダメだこりゃ。です。

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登録年月 02/2010